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第4話

困惑
そう…私はずーっと独り。


でもね、寂しくはないの


だってずっと独りだもん。








そう,両親の温もりにも触れることなく育った私は、寂しいなんて感じなかった。
生まれてこの方,それが普通だったから。


ある日,私にとってはいつもと変わらない日。

クラスメイトに人間の彼女ができたって噂になって。その日1日はその話ばかりしているのが聞こえた。

おめでたいことなのに…私には何故か吐き気がした。理由は分からない。でも,その話が聞こえる度に胸騒ぎがして,耳鳴りがして,内側から何かが出てきそうだった。なのに,小さく嘔吐くだけで,出るのは苦しむうめき声だった。






その日の夜は寝付きが悪かった。寝れない。こんなに日が登っているのに眠ることができない。
空がここまで綺麗な青であることを初めて知った。
身にまとった白地のワンピースは,そよ風に揺れていた。








……………あれ?








このワンピース……








赤い華の模様だったっけ………?