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第39話

壊れた世界
「さぁーて。おつかれサマ?
…見学のご感想は?びっくりした?…怖い?」

家に帰るとシルヴァンはいつもの笑顔で尋ねてきた。

「怖くないけど……」

怖くはなかった。けれども気になることがあった

「残された彼女はどうなるの…?」

そう尋ねると、シルヴァンは少し気まずそうな顔で

「それは……僕らの専門外なんだ。
僕の役割は依頼された仕事をこなすだけ…」

「ってことは…彼女は……」

「ここから先どうするのかは彼女次第。
ただ悲しみに打ちひしがれるのか
誰かを恨んで暗い人生を歩むのか…ね?」


その言葉を聞いて胸が痛くなる。
彼女は…今日シルヴァンが命を摘み取った彼も
悪くない、悪いことはしていないはず
ただお互いを愛し合っただけなのに

社会が、世界が、それを許さない。


この世の中は狂っている


セシアの頬を静かに涙がつたった時


「狂っているだろう?こんな世界。」

と、シルヴァンが呆れたように言い放つ

「この世の中はもう壊れちゃったんだよ。
人間界と魔界が繋がったその時から」