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第38話

芸術的な
やがて男女は自ら死を選ぶように
くらくらくらい路地へと吸い込まれて行く

シルヴァンはそれを屋根の上から確認すると

「行くよ。」

と短く言い放つと、彼は屋根の上から飛び降りて
ターゲットである男女の背後に降り立った。

それは一瞬の出来事だった。

シルヴァンの素早く鮮やかなオシゴト

コトッと靴が地面に触れる音
そしてシルヴァンが指をパチンと鳴らすと同時に
先程までヒトの形をしていたはずの
肉片が 骨が 血液が。
アネモネの花弁のように宙に舞いやがてそれは
紅い雨と化して依頼者の娘の服を赤黒く染めた。

そして遅れて耳をつんざくような悲鳴が夜空に虚しく響き渡る。

猟奇的で狂気に充ちたシルヴァンのそれは
セシアには芸術としてその瞳に映った

「…なんで……きれい…なの。」

「素敵なご感想をどーも?
さぁ、オシゴトはこれで終わり。帰ろ?」