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第25話

寝起き
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頭に優しい感覚を感じ

まだふわふわとした意識の中

目を開けた。



ぼんやりと誰かがいるのがわかる。



「…だれ?」


「シルヴァンだよ。目が覚めた?」


その声を聞いて

なにかに弾かれたように意識は鮮明になり

シルヴァンから離れて身構える。



「ッッ…シルヴァン…バーミリオン。」


「そんなに身構えないで。
さっきはごめんね。」


「自分の腕を切り落とした奴を
ごめんねだけで許せると思ってるの…?」


シルヴァンを警戒しつつ睨みつける


「腕なら大丈夫。
自分の左腕を見て見なよ?」


私の左腕…そして左手は私の1部として存在していた。

果物のようにもぎ取られたような後もなく

当然のように、必然のようにそこにある。


「…なん…で…ッ」


「僕が君の腕を引きちぎったのは事実。
でも今君の左腕が元通りなのも事実さ。」


「……あなたが治したとでも言うの」


「いやいや、その腕を治したのは君だよ。」


「…え?」


「キミが魔力の使い方を少し理解しただけ」