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第13話

朽ちて…
それからの生活は地獄だった。

本能的に吸血鬼を嫌っているために、どこに行っても気分は落ち着かず、無情に湧く殺意を押沈めるのに必死だった。


そして再び,自身の力への恐怖にも襲われた。

本能を受け入れた私は。
日々,無情に無差別に溢れる吸血鬼への殺意を私の中に受け入れた。


私が記憶なんて消していなければ、
物心ついた時から本能と共にあれば

きっとこんな風には思わずに,すぐに行動に及んだであろう。

でも私は、吸血鬼と過ごした時間が長かったから。

何も知らなかった時間が長かったから。

こんな私でも人間より吸血鬼の方が身近だっから。





昼間よりも夜の方が辛い。

吸血鬼は昼よりも夜の方が活発だから。

都に吸血鬼が溢れかえる。




そんな都にいられるわけもなく、私は魔都ブラバッドの郊外にある林の中へ逃げ込んだ。

そこは,私が幼少期に院長先生によく遊びに連れてきてもらった林。

この中にはもう使われていない朽ちた教会がある。

もうほとんどの人達から忘れ去られてしまった教会 私もそんな風になってしまいたかった。

私もこの教会と同じように朽ちてしまいたかった。