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第16話

赤くて紅くて緋い月。
日が沈み、大きくて赤く紅く緋い月が夜の街を妖しく照らしていた。

いつも以上に胸騒ぎがする。

血の滴るようなブラッドムーン。

ここブラバッドではブラッドムーンは神聖にして邪悪とされている。

人間と吸血鬼の共存世界。
吸血鬼にしてみれば神聖なものであっても,人間にとっては邪悪極まりなかった。


私は今まで吸血鬼として生活してきたが,今の私にとってブラッドムーンは恐怖でしかなかった。


なにか胸騒ぎがする……。


朽ち果てた教会の奥で小さくなって震えていた。


すると突然。

教会の鎖で閉じたはずの扉がガタガタと揺れ,鎖の断ち切られる音が聞こえた。

静かに私と同じくらいの少年が入ってくる。

彼はうっすらと笑を浮かべて___。


「きみが……ダンピーラ?」