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第36話

歪み歪んで
家を出て,森を出て
街に入ると魔力をつかって身体を浮かせ
建物の屋根を蹴るようにして飛んだ

今までそんな経験は無かったけれど
シルヴァンが手を取って少しだけ引っ張って
くれたおかけで、バランスを取っているのは難しかったけれど、置いていかれることはなかった。

そしてシルヴァンが足を止めたのは
家からは離れた場所にある街の中心部だった

「とーちゃく♪ここでしばらく待機ね」

「わかった…ここがその場所なの?」

「ちょっと違うかな?
ここはターゲットの確認場所だよ」

「ターゲット?」

「そ、僕の仕事はヴァンパイア殺し。
僕達ヴァンピールにしか出来ないオシゴト」

「ヴァンパイア殺し…。」

「びっくりした?
今日のターゲットはとあるカップル。
彼氏がヴァンプで彼女は人間だよ」

「ってことは、彼氏だけを殺すの?」

「そーゆーコト。依頼主は彼女のお父さん。
娘の彼氏を殺して欲しい,あの男とでは娘は幸せになれない。別れないと言うなら,無理矢理にでも引き剥がすしかない…だってさ?」

「そんな……酷いことを…」

「酷いこと…ね。
でもこれがこの街の現状だよ
お陰様で僕の仕事は繁盛してるケド。」

「………複雑ね。」

「複雑なのはこの世界だよ。
歪みに歪んでねじ曲がってる。」