あなたが、南校舎の廊下を凍らす……
これで、良しっと。
「キェェェェェェ!!!!」
ウッ……!!(耳を塞ぐ)
(何この音……!!)
(耳塞いでても、聞こえてくる……!!)
(脳に響く……!!)
ウッ……!!(床に膝を着く)
(音に圧倒されて、立てない……!!)
(1体目から、これじゃ駄目でしょ……!!)
(何か、音が聞こえなくなる方法は……!!)
あなたの脳内……
五条「最悪の場合、鼓膜を破ってね。」
(鼓膜を破るんだ……!!)
(でも、どうやって……?)
(何か、尖っている物は……)
(教室に何かないかな……?)
(……立てはしないけど、ジャンプ移動なら出来る……)
あなたが近くの教室に入る……
ッ……!!(ドアを閉める)
音が少し聞こえなくなる……
(音が和らいだ……!!)
今のうちに……!!
あなたが机の中を漁り、ハサミを取り出す……
これで、鼓膜を破れる……!!
ッ……!!!!!!!(両耳の鼓膜を破る)
あなたの耳から、血が流れる……
(……これぐらい、我慢出来る……)
(片耳だけの方が良かったかな……?)
あなたが教室を出る……
(何も聞こえない……)
あなたが廊下を進む……
キェェェェェェ!!!!!!
(特級かな……?)
(確か、「音を操る呪霊が居たら、多分その呪霊は特級」って、言ってたな……)
(……この呪霊、特級か……)
……こ……う……りゅ……う……
グァァァァァ!!!!
祓っ……て……
虹龍が、呪霊に襲いかかる……
(耳が聞こえなくなったら、自分の声も聞こえなくなる……)
(これは、誰もがこう言う風になる……)
(ちゃんと、言葉が喋れない……)
("喋れない"と言うより、"喋り難い"のかな……)
(まぁ、良いや……)
(……虹龍が祓ってる間に、奥に進むか……)
あなたが、隙を見つけて奥へと進んで行く……
2階にて……
(此処からは、3級〜2級の呪霊か……)
ギャァァァァァ!!!!!
(3級か……)
あなたが呪霊を凍らす……
ガッ……あ"ぁ"ぁ"……!!!
(さようなら……)
あなたが拳を握ると、呪霊が祓われる……
すると、他の呪霊が出て来る……
た……す……け……てぇぇ……
(何か言ってる……?)
こ……ろぉ……し……てぇぇ……
(「殺して」……?)
ッ……!!
ご……め……ん……な……さい……
あなたは、先程と同じ手で呪霊を祓う……
呪霊が消えた跡には、手帳が落ちてあった……
(手帳……)
(さっきまでは、此処になかった……)
(大体予想はつく、あの人を改造したのは真人……)
(真人が、改造したんだ……)
(……許せない……)
(この人が、何かしたの……?)
(絶対、何もしてないよ……)
あなたが、手帳の中身を見る……
(「〇月〇日、娘の誕生日」……)
(〇月〇日って、明日じゃん……)
(娘の誕生日ぐらい、一緒に祝ってあげたかったはずなのに……!!)
(……この人の家に、謝りに行かないと……)
あなた。
(今すぐにでも、真人を殺したい……!!)
あなた〜?(肩を叩く)
……!!(後ろを振り向く)
あっ、気付いた〜?
(五条先生……)
どう、ちゃんと祓えた?
(駄目だ、何言ってるか聞こえない……)
……(耳を見せる)
あ〜、なるほどね!
鼓膜を破ったのね!
(まさか、ホントに破るとはねぇ……)
(しかも、両耳って……)
(冗談で言ったつもりなのに……)
………………
喋れないの?
(「喋れないの」って、言ってるのかな……?)
(口の動きを見ると、大体そんな感じだった気がする……)
う……ん……(うなずく)
(まぁ、喋るけど"喋り難い"って感じか……)
あなた、おいで。(ジェスチャーで伝える)
……(うなずく)
★続く……
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。