第8話
☪︎
車の中はなんだか甘い匂いがした
お菓子のような甘い匂い
その甘い匂いに包まれて私はいつの間にか眠っていた
テン「あれ、あなた寝ちゃった?」
あなた「……ス-」
テン「寝てるなコレ」
テン「寝顔可愛いねぇ」
テヨン「いいから毛布かけてやれよ」
テン「毛布どこ〜!」
テヨン「後ろ置いてあるわ!」
テン「そんなとこ置くなんて…ブツブツ」
テヨン「そこに置いたのテンじゃん…」
テン「お姫様にはキレイに毛布かけてあげよーねぇ」
テヨン「何処のオネェだよ…」
テヨン「あ、あの2人に連絡しといて」
テン「分かってる分かってる」
テン「メッセージ送ったけど既読無視された🥺」
テヨン「電話電話!電話ならでる!多分!」
テン「📞」
📞??『…なんすか…ゥ』
テン「今日お土産あるから部屋片付けてね!」
📞??『…はぇ?』
テン「絶対だよ!ヤンヤン片付け得意じゃん!」
📞ヤンヤン『…ひょん、俺の事知っててわざと言ってるでしょそれ…!』
テン「チソンにも言ってねー!2人でお片付け頑張って★」
📞ヤンヤン『…星がこっちまで飛んできたわ、わかったよやるよ掃除…やればいいんでしょ、』
テン「じゃあそーゆー事だから!夜明けには帰れるからねー、夜明けまでに掃除してね!絶対だよ!」
📞ヤンヤン『分かったって…』
テン「頑張ったらご褒美あげるかr」📞『いらん』
テン「あれ切れた」
テヨン「フハハハッwwww」
テヨン「あと2時間したら運転交代して」
テン「金。」
テヨン「缶コーヒー」
テン「…鬼滅缶コーヒー」((ちょっとふざけましたBy作者
テヨン「……無かったらBOSS」
テン「アハッ↑ハッそれで受けた」
テヨン「 (いちいち条件付きじゃなきゃやんねぇんだよなテンって) 」
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テヨンさんの膝の上で目を覚ました
あなた「 (え、何故この状況…絶対重いよね、そうだよね、どこう) 」
寝起きの重い体を起こした
テヨン「あ、目覚めちゃった?」
テヨン「もうちょっとかかるから寝てていいよ」
あなた「あ、いや、だ大丈夫です、」
テヨン「ㅋㅋ大丈夫だよ、膝で寝て」
あなた「あぇ、その、お 重いから…疲れちゃうと思って…」
テヨン「そんな事ないよ?寝顔可愛いかったし」
この人も唐突に『可愛い』と言うのか…
『可愛い』と言われた経験が無かった私は、『可愛い』と言われたらどう反応すればいいのか分からなかった
あなた「…ぇあ、その」
テヨン「まだ眠そう」
あなた「え、いや、そんな事は…」
テヨン「遠慮しないでおいで」
テヨンさんの言葉はとても優しく、つい甘えてしまうような言い方だった
テヨン「眠くない?」
あなた「…ちょっと、眠い、です」
テヨン「ほら」
テヨンさんは私の肩に手を添えてテヨンさんの膝へと私の頭をのせた
テヨンさんからも甘い匂いがした
安心するような、匂い
テヨン「おやすみ」
また甘い匂いに包まれ私は目を閉じた