第6話

初めての敗北
249
2018/01/27 15:26
たかが1点。でも…されど1点。

たった1点差で優劣が決まった。

ついに…あの天才が……




天才少女が敗北した。
さくら
さくら
ああ…何もかも失っちゃった。
ゆう
ゆう
ねぇ。天才少女さん。

僕に敗北をください。
さくら
さくら
え…?
にこやかに彼が微笑む。

女の子は感じた。「ああ…この人も私と一緒だ。」

そして…彼を見つめて言い放つ。
さくら
さくら
私は…次こそ…君に勝ちます!
ゆう
ゆう
僕も頑張らなくちゃだな…

そんな簡単に負けるつもりはないよ。
2人の人生初めての決意だった。
さくら
さくら
でも、なんでそんな事を…?
ゆう
ゆう
僕に勝てるのは君だけだよ。
それから2人は今まで以上に勉学に励んだ。


努力もせず、学年1位なんて取れはしない。

天才じゃないのだから。

今までのものは…どれも2人の努力の証明だ。

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