第3話

3.
27
2021/03/09 08:00
空条 蘭
櫻子様。学校に行くお時間ですよ。
神々 櫻子
わかってるわよ!少し待って…
お父様から結婚の話を聞いてから早二日。
今日は学校に行かなくてはならない。
全然、そういう気分じゃないのに!!!!!
ってか、今日雨で湿気凄すぎて、前髪変になるじゃない!!!
空条 蘭
櫻子様!!!!!本当に遅れますよ????
神々 櫻子
あーーー!もーーーー!はい!!!いま何時?!
空条 蘭
55分ですよ!!!!いつもより20分も遅れてます!!!!














…やば。














神々 櫻子
はいはい!!!!もう準備できたから!行こう!
空条 蘭
遅いです!!!!!
神々 櫻子
すみませんね!?
そんな会話をしながら車に乗り込む。
神々 櫻子
運転手。急ぎめで。
運転手
かしこまりました。
学校までは毎日車で登校している。
私の通う高校、私立サンクトゥルス学園は、私のようになんかの会社の社長とか芸能人の子供とか、そういうお金持ちが通っている。
そしてかなり偏差値が高く人気の高校だ。
雰囲気はとても良い。
運転手
つきました。
神々 櫻子
ご苦労様。
空条 蘭
ありがとうございました。
運転手
いってらっしゃいませ。
校舎に入った。
空条 蘭
じゃあ、また後で!
神々 櫻子
ええ。
学校内では蘭に敬語では話させない。
私が希望したことだ。
クラスは蘭とは違う。
クラスメイト
あ、櫻子!ごきげんよう。
神々 櫻子
ごきげんよう。
クラスメイトに挨拶をし自分の席へつく。
先生
ホームルームを始めます。
学校に着くのが遅いから、すぐにホームルームが始まる。
先生の長いお話を聞いている時間はとても退屈。
退屈しのぎに婚約のことを考え始めた。
神々 櫻子
(本当に結婚だけはしたくない。私は学生よ。)
神々 櫻子
(それに、お父様のために好きでもない人に嫁ぐなんて嫌だわ。)
神々 櫻子
(旦那なんて、この先ずっと一緒に過ごすわけでしょ?簡単に決めれないわ。)
神々 櫻子
(どうにか、結婚の話を阻止したい。何か方法は…)
水無瀬 小桃
神々さん?
神々 櫻子
え?
水無瀬 小桃
どうしたの?ホームルームおわって、次は体育なので移動だよ。今日はあまり元気がないような…
神々 櫻子
小桃か。えっと…
水無瀬小桃。私の親友よ。
彼女は大手菓子メーカーの社長の子供。
とても優しくて頼りになる子なの。
水無瀬 小桃
なにかあったの?
思い切って、小桃に相談してみましょう…
神々 櫻子
私、この前16歳になったでしょ?父から『二週間後に行われるパーティーで結婚相手を選んでもらう』と言われて…私は結婚なんてしたくないのによ?
水無瀬 小桃
さすが神々家…神々さんのお父様すごい方ね…。
神々 櫻子
ちょっと!感心しないでよ!
水無瀬 小桃
それなら、偽の彼氏を作るとかどう?
キャーーーーーーーロマンチックね♡
神々 櫻子
は?
でました。小桃の少女漫画発言。
小桃は少女漫画が大好きで、時々こういう現実的でない発言をする。
神々 櫻子
ちょっと、現実的なこと言って。
水無瀬 小桃
ごめん。でも本当にそれくらいしかないんじゃない?お父様を納得させるにも。
小桃の言う通りかもしれない…
本当に結婚だけはしたくない…。
神々 櫻子
…たしかに。そうかもしれないわ。
水無瀬 小桃
本当にやる気?!
神々 櫻子
…ええ。父にちゃんと話したのだけど納得してくれなかったし。あまり乗り気ではないけれど。
水無瀬 小桃
えーーーー!!!すごい♡いいなぁ神々さんはそんなロマンチックな世界に住んでて!!
神々 櫻子
小桃だって似たようなもんじゃない。それに言い出したの小桃だわよ。
水無瀬 小桃
そうとなったら私も協力するわ!
…聞いてない。
神々 櫻子
あ、ありがとう。
水無瀬 小桃
まずは相手を決めなきゃね!キャーーーーーーー♡
神々 櫻子
ええ…











私より小桃の方が乗り気な気がするけど…
こうして、偽彼作戦は始まった。
神々 櫻子
(結婚を防げるなら何したっていいわ。)
絶対お父様のいいなりになんてなりたくない。

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