第15話

14.
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2020/03/28 23:03
それから卒業までの1年はあっという間だった。






修学旅行や発表会、運動会や合唱コンクール。





どれも楽しい、忘れられない思い出になった。






そんな日常の中で。
ホシ君に「すき」の二文字は伝えなかった。




























この関係が壊れるのが怖いから。
いつか離れ離れになってしまうくらいなら、
ずっと友達でいたい。










こんな臆病な私を許してください、神様。







ホシ
ホシ
あなたってダンスやってるんだよね?
あなた.
あなた.
あっ、うん!小さい頃から一応…
ホシ
ホシ
へぇ〜、かっこいいなぁ!憧れる!
そういって目を細めて笑う君。






あぁ、もう。、




それずるいんだって。







心臓がうるさい。





君に聞こえてませんように…




















いや。心臓の音くらい、聞こえててもいいかな。



やっぱり好きだなぁ、
























*卒業式の日。*
その日、ホシ君はいなかった。








































そして、その日から。














ホシ君に会うことはなかった。
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