優「やっぱり言おうかな?w」
あなた「何それw」
優「なんか隠してるのもあれだし……てか、隠しててもなんも意味ないし」
あなた「わかった」
優「さっきあなたと先生が話しているの聞いちゃったんだよね……」
あなた「そうなんだ…いつから聞いてたの?」
優「そんなことはどうでも良くて、大事なのはここから。」
あなた「うん…」
優「俺って、あと余命1ヶ月なの?」
あなた「そこを聞いてたんだ……」
優「普通に怖くない?w」
優は普通に笑う。
でもその中には怖いって言ってるような目をしている。
あなた「何笑ってるの?真剣な話なんだよ?普通に怖くない?って、そんなの誰だって怖いよ。だから恥ずかしがらずに怖いって言いなよ……」
優「何その上から目線w」
あなた「ごめん」
優「別に恥ずかしがってないし、真剣な話っていうのも俺が1番わかってる。俺の何がわかるって言うの…。俺は、これからあと1ヶ月で死ぬんだよ…?あなたは死なないからいいよね。俺だけが死ぬんだから。こんなの、笑うしかないよ…。」
あなた「…………優のこと傷つけちゃったね……ごめん。私、優の気持ち考えてなかったみたい。」
優「………俺も言いすぎた、ごめん」
あなた「私のせいなのになんで謝るの?」
優「好きな人には最後まで笑顔でいて欲しい……」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!