第15話

拓哉 
今日も拓哉は朝帰りか。







この関係のままならもう離れた方がいい。







わかっとる。







相手が誰かもわかってる。








自分も、あれ。って気づき始めた頃に








携帯を見てみるとびっくりした。








嶋﨑斗亜    今日家これる?

嶋﨑斗亜    なあたくやくん、、?

嶋﨑斗亜    昨日のやつ激しすぎて腰痛いわあ

嶋﨑斗亜    はよ会いたい。大好きやで。





これを、通知でみてさ、







相手が男、?ってなったよね。








だからこそ期待が少しあって離れられん。







だって、大好きやもん。







拓哉
悪い今日も家帰られへん
You
…そっか。
You
朝ごはんは?
拓哉
あー、食欲ないからいいわ
拓哉
行ってきます
You
気をつけて




毎朝この会話を繰り返す。








他に会話が増えることも減ることもない。








拓哉
今日午後から雨らしいから
洗濯物家の中で干してな。





強いて言うなら先週言われたこれくらいだ。





どうしたらええんやろ。








この関係は2ヶ月続いてる。








相手が男の子なら余計相談もしにくい。








誰も帰ってこーへん家の中は毎日静かで








寂しくて冷たい。








You
あ、たまいたい、っ





意識はここで途切れた。















起きた時にはベッドにいた。








スマホで日にちを確認すると2日も過ぎていた。








拓哉は帰ってこんよな。








ぽーっとする頭が居心地よく感じ始める。







末期やなあ。








7時を過ぎても、8時を過ぎても帰ってこない。








ばかみたい。








恥ずかしくなる。荷物まとめよう。








服を引っ張り出し、カバンにしまう。








家を出ようとした時、








スマホが鳴る。







拓哉
あなた、??!
You
うん
拓哉
起きたんか
You
うん
拓哉
熱は
You
ない
拓哉
そか。
You
お世話になりました。
拓哉
え?
You
切るね。
拓哉
待ってやっ!
拓哉
どーしたん変やで?
You
変なのは拓哉やろ。
You
女で満足できんくて男にまわって、っ、




ボロボロと涙が出てきた。







You
そんなにあなたは
拓哉にとって邪魔?
拓哉
…っは。元はと言えば
あなたが浮気するからやろ。
You
なに言ってん。拓哉と違って
したことなんてない
拓哉
風雅とキスしてるとこ見たんやで?
You
なに勘違いしてん
You
風雅と一回しか会ったことないのに
そんなことするわけないやろ。
拓哉
え。だって、
You
だってやない。そんなに
信頼性ない関係なら別れようや。
You
もう限界や。
拓哉
…、動くな。
You
はあ?
拓哉
そこを動くな、っ!!!!





勢いよくブチッと切られた。








最後かもと思い、15分くらい待つことにした。








でももうやっぱりいいや、諦めが出てきて








靴を履いたその時だった。








玄関の扉がバンっ、とひらき








両肩を掴み押し倒された。








You
いっ、た
拓哉
なに考えてん
You
いやなにが?
拓哉
何出て行こうとしてるんって
聞いてるんわからん?
You
あぁ。わからへん。
You
朝帰り続きの浮気男の言うことは
信用できん。
拓哉
っぷっははは
You
なに笑ってん?開き直り?なあ?
拓哉
斗亜とは一夜限り。それはほんまごめんな
朝帰りはまじで、仕事やで。
You
うそつき。
拓哉
ほんま。
拓哉
次の会議うまく行ったら
あなたにプロポーズする予定やってん。
拓哉
せやから、本気にならなあかんなって
拓哉
指輪かうためにもさ。







一瞬不安が頭を過ぎる。








でも多分この人は本気だ。








真冬なのに汗びっしょりかいて








走ってここまできてくれて








あなたの目をしっかり見てくれる。








拓哉
不安にさせてごめんな。
拓哉
来月まではもう少し我慢して?な?
You
我慢します、、





優しい旦那さんになりましたとさ。





あれゴミ作じゃね。