第10話

目指すために失うもの(2)
102
2019/05/02 07:40
グリナリーの王
そうでしたか…。
私たちグリナリー族は、争いを嫌います。
なので、お二人には僅かながら協力させてもらいます。
よし、話がまとまった。
リウ
ありがとうございます。
ここには、我が国の前王のアネマー王と交友があった人物がいると耳に挟んだのですが。
たしか、マノとかいう…
グリナリーの王
マノリエルのことですかね。
彼は、前王のときの補佐官です。
リウ
きっとその人です。
ありがとうございます。
どちらにいらっしゃいますか。
グリナリーの王
たしか、エルシアという村で小麦を育てているはずです。
リウ
いろいろとありがとうございました。
今後またよろしくお願いいたします。
我ながら、言葉遣いについては、しっかりし過ぎたのよね。
グリナリーの王
こちらこそ我が国もよろしくお願いいたします。
リウ
また会えれば。
グリナリーの王
はい。
誠実な王に守られて、この国はついている。

この国を襲ったのことには我が国の欲望しか見えない。
リウ
ミキ、行くわよ。
ミキ
もう、話終わったのか?
速すぎだろ。
リウ
ここで手間取る暇なんてない。
そう、敵はもっと『大きい』から。

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