鏡の間に生徒が集まる日
ホリデーだ
そんな中彼女は寮にいた
人混み酔いするためだ
…私にも、帰る場所はあったのだけどね…
" 帰る場所 "
それは彼女にとって悲しき言葉である
何故なら、グレートセブンはもう居ないのだから
グレートセブンがいる場所が、彼女にとっての帰る場所だったのだから
あれぇ?ホタテちゃん、なんで此処にいるのぉ?
今私が寝泊まりしてるのが此処だからよ
帰らないの?
帰る場所なんて、もうないわ
まずなんでこのウツボは此処に居るのだろうか
貴方こそ何故ここにいるの
金魚ちゃんが居ないなら探検できると思って〜
残念ね、私がいたわ
でも、ホタテちゃんなら俺らのとこに持って行けるじゃん
…はぁ?
何を…
じゃ、失礼しまーす♪
彼女の体は持ち上がる
ちょ、何をする!?
何って抱き上げただけだよ〜?
こんなに彼女が動揺したのにも訳がある
彼女は俗に言う" お姫様抱っこ "の体制で抱えられているのだ
動揺したくもなるだろう
離しなさい!
嫌だけど?
そんなやり取りをしながら彼女はヤバい方のウツボに拐われた________
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。