ジンside
先生「キム・ソクジン」
JN「……」
先生「おーい、キム・ソクジン」
JN「…んぇ?」
先生「お前だよ、キム・ソクジン。何ぼーっとしてるんだ。HR中だぞ?」
JN「あ、すみません…!」
僕がアタフタして席を立ち、担任に謝るとクラス中からは笑い声が聞こえてきた。
(馬鹿か僕は…//恥ずかしい…//)
ーHR終わりー
先生「ソクジンはさっきの罰として遅刻リスト生徒会室に持っていけよ~」
JN「えぇ!?それただのパシリじゃないですか!?」
先生「いいから持っていけ、これ鍵な」
JN「えぇー……」
YG「お前が悪いよㅋㅋさっさと行ってこいㅋㅋ」
JN「ユンギ~ㅠㅠ」
YG「俺も一緒にi「ねぇねぇミンくん!ちょっと話しよ~!」
JN「え…」
YG「ちょっ…ジン悪い…またな」
急にクラスの女子がユンギに話しかけてどこかに連れて行ってしまった。
(またか……ユンギが女子から人気なのは前から知っていたけど、こうやってどっかに行っちゃうの寂しいんだよな…)
ユンギと女子がどこかに行くのを見送り、僕は生徒会室に向かった。
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
JN「あれ?」
生徒会室の近くまで来ると、1人の男子が突っ立っていた。
(用事あるのかな?)
JN「あのー、君どうしたの?」
TH「ん?あ、僕生徒会室に用があって」
JN「もしかして遅刻表?」
TH「はい!そうです!」
JN「今鍵開けるから待ってね」
TH「あ、ありがとうございます!」
(この子見たことある気するんだけど…)
そんな事を考えながら鍵を開けて生徒会室に入った。
JN「遅刻表はここに置いとけばいいよ」
TH「はい!」
JN「…あのさ、君どこかで見たんだけど」
TH「見た?…あー、今日の入学式でですか?」
JN「あ、そうだった!遅刻してきた子だよね!」
TH「はい、だから今ここにいるんですよㅋ」
JN「あ、そうなんだㅋ」
(よく見ると、綺麗な顔立ちだな…きっと女子は惚れちゃいそうだな……男の僕でも惚れそう…)
TH「あの……僕の顔なんか…付いてますか?」
JN「え?」
TH「だってすごい見てくるから…」
JN「え!僕そんなに見てた!?ご、ごめん!!」
TH「いやㅋいいんですけどㅋㅋあ、先輩何年生ですか?」
JN「僕?3年だよ」
TH「そうなんだ!名前聞いてもいいですか?」
JN「え?なんで?」
TH「先輩の友だちも作りたいなって!」
JN「友だちってㅋㅋすぐには友だちじゃないと思うけど?ㅋ仲良くならないとねㅋㅋ」
TH「え?そうなんですか?」
JN「うんㅋ」
TH「名前、教えてくれないですか…?」
そう言いながら上目遣いで見てくる。
その仕草を可愛いと思ってしまい、笑みが溢れてしまう。
TH「先輩??」
JN「ん?あ、ごめんごめんㅋㅋ僕の名前だよね?僕キム・ソクジンだよ。呼び方はなんでもいいからね!」
TH「じゃあソクジン先輩って呼んでもいいですか?」
JN「うん!全然いいよ!僕も君の名前知りたいな。」
TH「キム・テヒョンって言います!テヒョンって呼んでください!」
そう言って大きく笑顔を作り、手を差し出してくるテヒョンくん。
僕も笑顔を作り、彼の手を握った。
JN「うん、よろしくね!テヒョンくん」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!