第15話

濱田side
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2018/04/10 15:54
練習を続けて2時間、最後のシーンが終わった。

途中、二人とも質問してくれたり、逆に俺がアドバイスしたり、何度も止まってはやるの繰り返しやったけど。


流星も望も、僕の演技がほんまにすごいって言ってくれるけど、やっぱり俺なんてまだまだで、照史や淳太君なんてもっと上手くて。


それでも、「濱ちゃんに教えてもらいたい」そう言ってくれた二人のために、

少しでも役に立てたやろか。



小瀧
なぁ、俺ちょっとは良くなった?
望が首を傾げる。
濱田
ああ、望も流星も、ほんまによおなったよ。
2時間前と比べても、そして1番初めの稽古に比べても、
二人の演技は全然変わってて、

すごい成長やなぁっておとんみたいな気持ちになる。

小瀧
よかった~!濱ちゃんに言ってもらえたら自信つく!ありがと~、濱ちゃん!
望が笑顔でそう言ってものすごい勢いで抱き着いてきた。



二人とも演技指導の先生や、僕らのアドバイスを真剣に聞いて、台本に書き込んで、ちゃんと呑み込もうと努力する。


流星や望だけじゃない。

しげや神ちゃん見てても思うねん。


ただ純粋に、

みんなと仲良くなれて良かったって。



お互いを見て、もっと努力しよう、俺ももっと頑張らなって思える仲間は、


ほんまに大切で、


ほんまに特別やから。

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