第13話

11話
36
2022/09/18 04:51
それからまた、4年後。

女郎
キャキャ
女郎
東天(とうてん)様たら〜
東天と言う男が、女郎に囲まれて酒を飲んでいた。


‘ドンドン!’

太鼓の鳴る音。
一斉に遊郭に居る物達が、視線をある1人にむける


‘チリン  チリン’


綺麗な無数の、耳飾りがふれ合い鳴る音。
その人物は、手を引かれ頭から

美しい布をかぶり、東天の前に行き。
跪く。

手を引いて来た男が、布を取る。
月(つき)
東天様。
お久しゅうございます。
ゆっくりと顔を上げる。
18になった、月

皆がため息をつく。

綺麗な白銀の髪を整え。

宝石の瞳 
白く透き通る肌
細い腰

赤い着物が、月を引き立てる。


‘ドン ドン’

月(つき)
東天様のために。
舞わせて頂きます。
月は、
百花屋で1番の踊りの、名手になっていた。


踊る姿は、
まるで、絵の中の天女のよう。

皆が、息をするのも忘れてしまう。

踊りが終わり。
息を1つも乱さず。
月(つき)
ありがとうございました。

そう言って東天を、見つめた。

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