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第20話

最終話
37
2022/10/06 04:46
 数週間後
 
部下4人に話した。
店の稼ぎが、減るのではと言う声もあったが

4人も納得し、月が直近の5人目の部下になった。




   春
桜が、咲きみだれている。
月の、好きな風景
万(ばん)
月様、雅楽様が。
月(つき)
はい
月が、店を辞めて半年がたった。
やはり、最初は売り上げも客も減ったが。

やはり、雅楽のおかげでまた店は
持ち直した。

少し、増えた位だ。



  雅楽の部屋の庭

一年中桜が、咲き続け蝶が飛びまわる
天国の様な世界。

月が部屋に入ろうとすると。
雅楽(がらく)
こっちだ
庭の椅子に座る雅楽。
月(つき)
どうしたのです?
雅楽(がらく)
お前に、渡したい物がある。
月(つき)
なんですか?
雅楽は、耳にいくつがあるピアスの内の1つを外す
雅楽(がらく)
コレは、
オレの母親が、最初で最後にくれた物だ。
父はオレを、認めようとしなかった。
ただ、髪の色のせいで。

だからオレは、父の時より店を大きくすると心に決めた。

母親は、体が弱くて6歳の時に死んだ。

そんな母親が
“好きな人が出来たら、あげてね”

それが、最後の会話だ。
だから、コレをお前にやりたい。

お前と同じ瞳の、青い宝石のピアスを。

こっちに来い。
月(つき)
雅楽様……
雅楽(がらく)
お前はオレだけを見て、オレの隣にいればいい。
月(つき)
ええ、
私の目には、雅楽様しかうつりません
月を強く抱きしめる。

桜が風になびき。
2人の世界に花びらが舞い上がる。






終わり

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