第10話

8話
36
2022/09/09 02:51
月は、黙って着物を脱いで行く。

帯をほどき、肩から着物が落ちる。
雅楽(がらく)
もっと、
こっちに来い。
雅楽の前で、
一糸まとわぬ姿でただ立って居る。

雅楽は、月の体を上から下までじっくり
見て行く。
雅楽(がらく)
まぁ、
当たり前だが、ガキの体だな。
雅楽は、椅子から立ち上がり。
雅楽(がらく)
こっちだ、付いて来い。
月は、裸のまま後ろを付いて行く。

少し歩いて、数段の階段をあがる。
目の前の、カーテンを開けると寝台があった。

雅楽は、着ていた着物を脱いで行く。
とてもキレイに、鍛えられた体。

所々に、入れ墨が入って居る。


月は。
真っ直ぐ雅楽を見て居る。

雅楽は、月に近づき。
乱暴に唇を奪う。
雅楽(がらく)
初めてだったな。
お前。
月は、どうしていいか分からない。

乱暴なキスに息が出来ない。
月は、雅楽の腕に爪を立ててしまう。

雅楽は、唇を離し。
雅楽(がらく)
鼻で息しな。
そう言って、
また唇を奪う。

部屋の中に、キスの音と2人の息づかいの音が。
静かな部屋に、響く。

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