第49話

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2021/07/22 07:13










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🐯
🐯
 何 














そ 、そんな不満そうな顔しなくても ……と言うぐらい気に食わないです 、という表情をしている 。
















(なまえ)
あなた
 いや 、好きだけど 、 
 ちょっと待って
🐯
🐯
 なんで 










え 、ええ … ?


私の方がおかしいの ? ってぐらい 、猪突猛進なすにょんくんに戸惑ってしまう 。


色々悩んでいた私が馬鹿みたいに思えてきた 。






















(なまえ)
あなた
 …………… 本当に 、いいの ? 
(なまえ)
あなた
 すにょんくんは私でいいの ? 











恐る恐る 、彼の方を見ると何故かすにょんくんは笑っていて 。





彼は特に返事もせずに 、黙って私の手を取った 。



されるがままに彼の柔らかい頬から手を離して 、
右手を掴まれる 。


ふと 、すにょんくんと出会った日のことを思い出した 。あの時の 、驚いた顔をしていたすにょんくんとこんなことになるなんて思いもしなかったのに 。


















🐯
🐯
 幸せにする 




彼がそう呟いて 、微笑む 。














🐯
🐯
 絶対幸せにするから 、 
 俺の彼女になって 












目の前にいるすにょんくんの表情は 、見たことの無いぐらい優しくて幸せそうで 。




これからもこの表情を見たいし 、そうさせたい 、なんて考えたら 、自分を押さえつけていた何かが崩れた音が聞こえたような気がした 。
















































(なまえ)
あなた
 私も 








右手を掴んでいた手を解いて 、彼の指に絡める 。

やっと私達 、ちゃんと手を繋げた 。














(なまえ)
あなた
 私も 、すにょんくんのこと 
 幸せにします 






























そう伝えると 、すにょんくんの表情が揺らいだ 。


ちょっとだけ泣きそうな 、でも 、嬉しそうな顔 。






そして 、繋がれた手のひらが震えていたのに 、
ようやく気づいた 。






















🐯
🐯
 これからよろしく 、な 
(なまえ)
あなた
 うん 。よろしくお願いします 










まだ信じられない様子のすにょんくんの 、
小さな呟きに頷くと 、
彼が満足気ににこりと笑う 。








































(なまえ)
あなた
 さて 、冷めたキムチチャーハン 
 作り終えちゃうね
🐯
🐯
 あ、あぁあああ !! 










いや 、急にうるさいじゃん 。

『 キムチチャーハン 』 という言葉を出した途端に目をまん丸にした彼 。フライパンの中のご飯は冷めて固くなってしまってるんだろうな …





温め直して 、無理そうなら作り直そう 。お米はコンビニに買いにでも行けば大丈夫だし 。





















🐯
🐯
 俺達のキムチチャーハンが … 
(なまえ)
あなた
 大丈夫だよ ㅎ もうちょっと 
 だけ待ってて
🐯
🐯
 本当に ? 俺もなんか手伝うよ 。 
 あんま何も出来ないけど














すにょんくんが腕をまくって手を洗う 。

その様子を見ながら 、
        私はコンロの火を付け直す 。














私達の間に流れるゆっくりとした空気が 、
これから私達に訪れる幸せを
知らせてくれているようだった 。











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