「消した…!!あのゴーグル…そうか……!抹消ヒーローイレイザーヘッド!!!」
そう言うと回りがザワザワし出して聞こえてくる心の声が増えてきて眉間に皺が出来た
人がいる所なんて来たくないんだよ
だって心の声がヘッドホンからも聞こえてくる
ゆっくり目をつぶってヘッドホンの上から耳から塞ぐように手を置く何も聞こえないように
個性をコントロール出来るようにしようと思ってもコントロールが出来なくて
皆の心の声が段々と私の心の中に浸透してくる
この世から消えてしまいと少し思ってしまう
「そっそんなつもりじゃ…!」
暑苦しいヒーロー
それってオールマイト
夢を追いかけるだけじゃあ、意味が無い
半端な夢を追いかけるなら
辞めさせた方が良い
これはあくまでも私の考え
なら、私は…
少しだけザワツキがおさまった
緑谷出久、君を見ていると
自分が嫌になってくる
希望に満ち溢れたその目に嫌気がさす
緑谷出久は何かブツブツ言いながらボールを
投げた
一部だけに力を集中させて放った
何か、個性使い慣れてない
まるで個性をベタ踏みしている感じだ
「やっとヒーローらしい記憶が出したよー」
確かにその通りだ
ヒーローらしい結果が出たのはやっとだ
だけど、これは考えすぎかもしれないけど
緑谷出久の個性は…誰かに渡されたものなのでは
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。