第12話

本音
611
2021/08/04 12:19
響夜
響夜
……ッ
また、声が私の心を乱していく

頭が痛くて抑えても誰も気づかないし

誰も心配などしないと思う

そして、ざわつきが収まったら心の声もあまり聞こえなくなって私は深呼吸をして息を整える

少し過呼吸気味になりかけていたから

2つの個性何て持っていたくなんてなかった

何で読心術とか持ったんだろう

親を恨むのはちょっと違うから考えるのやめて静かに空を見上げた、空は青色に染まっていて
響夜
響夜
綺麗…
私はそう静かに零していた

それからツンツン頭の子が緑の頭の子の元に行った
「どーいうことだこらワケを言えデクてめぇ!!」
「うわぁぁ!!!」
ツンツン頭の子は何を考えてるのかを分かるの方法はただ一つだけど、それをやったら私は…
「ぐっ…んだこの布固っ…!!」
相澤消太
炭素繊維に特種合金の鋼線を編み込んだ「捕縛武器」だ
ったく何度も”個性”使わすなよ…
何でだ?
相澤消太
俺はドライアイなんだ
個性凄いのに物凄い勿体ないけど私には関係ない
相澤消太
時間がもったいない次準備しろ
私はあまりにもツンツン頭の子が惨めに見えたからヘッドホンを外して声を聞くことにした
【ついてこないだまで…道端の石っコロだったろうが………道端の石っコロだったろーが!!!】
道端の石っコロ…

私は理解出来なくてヘッドホンを被って人が少ない場所に立ってボッーと空を見ていた
相澤消太
んじゃパパっと結果発表
トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ口頭で説明すんのは時間が無駄なので一括開示する
そして、相澤先生は
相澤消太
ちなみに除籍はウソな
君らの最大限を引き出す合理的虚偽
そう言っていたけど私には本当に聞こえた

さっきまで緑の頭の人を除籍にしようとしてた癖にそれを嘘だと言った事が信じれなかった

そして、私は4位だった
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家に帰れば、母親が居て
響夜
響夜
ただいま
そう伝えれば
お母さん
おかえり
(煩い)
笑顔で伝えてくれる

私はヘッドホンを外しているから心の声が聞こえてくるけど慣れすぎて悲しくない

けどやっぱり心の底から言われたい

母親に抱きついたら抱き締め返してくれるけど

近づけば近づくほど心の声がより大きく聞こえる
響夜
響夜
お母さん、今日の晩御飯は?
お母さん
あなたの大好きな、ハンバーグ
(はぁ、仕事から帰ってきてまでこんなわがまま娘の相手をしないといけないの…本当にだるい、面倒臭い)
ねぇ、本音…聞こえてるから、嘘をつかなくて良い
響夜
響夜
今日ね、個性把握テストで4位だったんだ…凄いでしょう?お母さん
そう聞くと笑顔で答えてくれた
お母さん
さすが、私の子よ
(ウザイわ)
笑顔で答えてくれる嬉しいけど
響夜
響夜
本当に
お母さん
ええ
(離れなさいよ)
苦しいよ、悲しいよ

ねぇ、何時になったら心の底から褒めてくれる?

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