第106話
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あなた『…ここら辺?』
女子『もうちょっと向こうかも』
ここは山の方だから見つかりにくいのかな?
あなた『…でも流石に行き過ぎだよね…』
女子『ん?なんか言いました?』
あなた『いや!別に!早く探そっか!』
そう言って私は山の奥の方へと進んで行った。
あなた『…ないなぁ』
女子『…ほんとですね…』
女の子の方は少し涙目で焦っているようだった。
あなた『…寒い?』
女子『…ちょっと寒いかも…』
夏でもやっぱ夜は冷える。
私は着ていた体操服の長袖を脱ぎ、女の子に着せた。
女子『でも!あなたさん半袖っ!』
あなた『大丈夫!』
そう言って私は探し続けた。
あなた『気をつけてね』
奥の方に行くと道がガタガタになっていて落ちやすい。
すると
女子『…』
あなた『…きゃあっ!』
後ろから押された気がして私は落ちてしまった。