末澤side
よーし、出来た
「あなたー、できたで」
「…」
もしかして寝とる?
案の定、ソファでスマホ片手に寝てるやん
起こすべきか
起こさないべきか
いや、せっかくつくったから起こそう
「あなた~起きてー」
あなた「…んぅ?」
「ご飯出来たけど、たべる?」
あなた「うん、ありがとう」
あなたside
「いっただきまーーーす」
末澤「寝起きとは思えないくらい元気やな」
「うん、そんな寝てた?」
末澤「うん」
「まじか」
末澤「んで、どう?」
「おいしい」
末澤「よかったです、」
「料理出来るの意外やわー」
末澤「でしょ」
「ね、なんでわかったん、うちに帰りたくないの」
末澤「いや急だな」
末澤「…だって、大吾思い出すやろ?きっと」
「うん。写真とかいっぱいあるから」
末澤「だよね、家で一人で泣いてたらかわいそうだから笑」
「うん、可哀想」
末澤「しかもあなた寂しがり屋やん」
「いや、ちがう」
末澤「絶対そう」
「そうかもしんない」
末澤「うん、そうだよ」
「あのさっ、」
末澤「ん?」
「明日から2週間休み取って」
末澤「え?」
「だから、明日から2週間休み取ってって」
末澤「なんでよ、また急だね」
まぁ、そんな反応するよね
だっていきなりやし
「旅行いこ」
末澤「2週間も?どこいくのよ」
「まず、ユニバいって、ディズニーランド、シーいって、ハワイ行く」
末澤「いいよ…って、めっちゃ行くやん」
「だめ?‘‘せーや’’くん」
末澤「…っしゃーない、行くか。可哀想なあなたのために」
末澤「いや、2週間も休め…ゔんっ、いくいく」
ま、睨めつければ勝てると思ってた
いや、見つめてたら?♡
「ありがとう♡」
末澤「正門は?えーの?」
「うん、」
末澤「なんでやー」
「正門はいい意味で心配してくれそうだから思う存分楽しめない、2週間もね?」
「普段は楽しいけど、たぶん忘れらんないからね今回は。心配されてたらいつも思いだしちゃうでしょ。」
末澤「なるほど」
「ご馳走様。お風呂入りたい」
末澤「洗っといたで、今入れるわ」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!