末澤「わかってると思うけど、ここ俺んちだからね?」
「わかってる」
末澤「大吾んちでも自分家でも無い男んちだからね?そういう気分にさせんといて?ならないけど」
「うん、そんな気分じゃないし。末澤したいの?」
末澤「いやしたいわけないやん」
「ですよね、うちもしたくありません」
こんな話するなんて、へんたいかってね。
「あ、末澤先入って、お兄ちゃんに電話するわ」
末澤「あざま」
末澤がお風呂入ってる間にお兄ちゃんに電話しなくちゃ
プルルルル
「お兄ちゃん!お誕生日おめでとう」
康二「えっ?あなた?ありがとー!!!」
「プレゼント何がええのかわからんかったから今度買いに行こ!」
康二「ありがとー!」
康二「んで?本当の用事それじゃないやろ?」
「うん。びっくりしないでね?」
康二「う、うん」
「大吾に振られた」
康二「…」
「お兄ちゃん?」
康二「ごめんごめん、ついびっくりして」
「スマホ落としたでしょ?落としそう」
康二「うん、笑なんで?なんで?」
「なんかね、重かったっぽい」
康二「まー、確かにあなた重いもんなー、大吾におんぶしてもらって重すぎてコケたのか」
「ちがうわ笑ありがとう、笑わせてくれて」
康二「笑笑」
「そう、でね。いま末澤んちに泊まってるんやけど、明日から2週間休み取って旅行行くねん。みんな心配するからもし聞かれたら、特に大吾は振っといて心配してくれるはずやからその時は風邪ひいたらしいっていっといて」
康二「え、うん?大丈夫?実家帰ってくる?」
「大丈夫やって、」
康二「襲われんなよ」
「お兄ちゃんまで、、」
岩本「誰と話してんのー?」
「あ、てれるくんだ」
岩本「てれるくんじゃない、ひかる」
「てれるくん、元気?」
岩本「元気」
「今度会いに行きたいから東京いくねー」
岩本「待ってる~、Snow Manおいで」
「いく!じゃ、お兄ちゃんあんま広めないでね、最小限でお願い」
康二「わかった!気をつけて楽しんでこいよー、たまに連絡してちょ」
「ありがとう、するね」
岩本「来る時教えてね」
「はーい、じゃ、バイバイー。おやすみ」
康二岩本「「おやすみー」」
プツッ
ひかるくん、ちがう、てれるくん
一緒にいたんだね
末澤「でたよー、はいってえーよ」
「ありがとう、あ、ジャージっぽいのかして、パジャマもなんにも持ってない」
末澤「おっけー、これでいい?」
「うん、かりまーす」
末澤の服、ちょっといい匂い。笑
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。