第3話

堂々
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2026/04/22 09:29 更新
義父
では、また来月お会いしましよう
はい。本日はありがとうございました

来た時と同じく父と共にお辞儀をする

顔を上げると兵助さんとまた目が合った。

彼は来た時より柔らかく微笑んだのだった












どうだった

夕焼けに照らされながら父の隣を歩いていると不意にそう聞かれる
あなた
いい人だったよ
仕事続けてもいいって言ってくれた。
…そうか、良かったな

父は安心したように顔を緩ませる
結納は半年後だそうだ。久々知家の方も、家も近いし仕事を続けてもいいと仰っていた
あなた
……久々知さん方って優しいんだね
あぁ、寛大な方々だ

上に立ってまとめる者の風格と余裕

それがたしかにあの二人にはあった。

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〜久々知side〜
義父
結納は半年後だ。仕事は続けてもいいと言ったが大丈夫か?
久々知兵助
はい、私もそう言ったので。

ふたりが帰った後、父は少し楽しそうだった
義父
あなたの名字さんは寡黙だが信頼できる方だ。おそらくあなたの下の名前さんもそうなのだろう
久々知兵助
えぇ、こちらに寄り添いながらも自分の譲らない所は曲げない姿勢で信頼に値する方だと思います

仕事が大好きだという信念は決して譲らない

ただ、こちらにも精一杯寄り添ったから断る選択肢も与えてくれたのだと思う
義父
身内になる人があなたの名字家で安心した。兵助は見る目があるな
久々知兵助
見る目って…
私は興味がある方を選んだまでですよ
義父
では、縁なのかもしれんな

父のその言葉はまだ納得出来なかった

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〜久々知side〜
竹谷八左ヱ門
どうだった?!
尾浜勘右衛門
可愛かった?!
不破雷蔵
優しい子だった?!
鉢屋三郎
そもそも何歳だったんだ?!

入門表を書いて門の中に入ると案の定囲まれる
久々知兵助
年は同じだったよ。容姿も綺麗だったし、優しい人だった
尾浜勘右衛門
完璧じゃんっ!
不破雷蔵
じゃあ、その人と結婚するの…?!
久々知兵助
うん、半年後に結納

わぁ、っと拍手をされてよく分からないがありがとうと言う。
鉢屋三郎
…兵助が認めるって事は他になにか興味を持ったことがあったんだろ?
久々知兵助
…指の傷に感動したのと、断ってもいいっていう選択肢をくれたのは決め手だったかもな
竹谷八左ヱ門
指の傷は置いといて、断ってもいいってどういうことだ?
久々知兵助
そのままだよ
体中に傷あるし、仕事も続けたいからいやなら断って頂いて構わないって。
尾浜勘右衛門
あー…

傷がある女の子というのは普通、結婚の際に嫌煙されがちだ。

その子達の大抵は年の差がある結婚だったり誰とも結婚しなかったりするがおそらくあなたの名字家は後者でもいい考えなのだろう
久々知兵助
でも彼女は傷を恥じたりしてなかったんだ。むしろ誇りに思っているようにも見えた

恥じるような生き方はしていないと堂々とした態度

彼女の人柄を表しているのではないかと思った。
鉢屋三郎
へぇ、思っていた以上にいい結婚そうじゃないか
竹谷八左ヱ門
兵助がそこまでいうその子、俺たちも見てみたいよな!
久々知兵助
あなたの下の名前さん多忙だからなぁ
まぁ、いつか紹介できたらいいよね

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