あいつらに本当のことを話してはダメだ...
昼休憩はまだ1時間あるな...
行くか。
最近あまり行けてないからな...
元気にしてるかな、アイツ。
ドンッ
国見、いつもなら文句の一つや二つ言ってきても可笑しくないのにな...
校門を出てバス停に向かう。
次のは10分後か。
ピコン♪
メールか。
何なんだy((
《近々妹は手術を受けられる。》
《今回の機会を逃せば、次のチャンスはもう二度とないだろう。》
《貴様の任務は内側から日本の高校バレー界を崩壊させること。》
《私たちはその対価に妹を助けてやる。》
《それが取引の内容だったはずだ。》
《貴様が手術日までに任務を遂行できなければ、》
《妹の命はないと思え。》
まずはユースの監督の計画を利用して、強豪が比較的たくさんいる宮城へ。
合宿で強豪を集め、たまたま見つけた駒で各学校の内部崩壊をできるだけ進める。
さらにユースの奴らも利用して試合での連携の崩壊を進める……
大丈夫。イケる。焦るな。
葎が助かるためなら、どんな悪事にも手を染めてやるさ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!