第12話

side S
581
2020/08/15 06:37
どうしてももう少しみなやんと一緒にいたかった俺は、腹も減っていないのに嘘をついてみなやんを部屋に連れてきた。



さっきの


『みなやんにキスをしたい』

という衝動がどうしても消えなかったからだ。なぜそんな衝動に駆られるのか自分でも分からない。俺は混乱していた。

今日はみなやんは酔っているわけでもないし今急にキスしても俺はきっと拒否されるだろう。


俺は考えた。


そうだ!

そう言えばこの間、悪友にもらった媚薬がクローゼットにあることを思い出した。

媚薬の効果を試すためにも一回使ってみよう。

みなやんとの食事中、タイミングがいいことに



♩〜♬〜♫(携帯電話)



みなやんに仕事の電話が入った。1、2分席を外したその隙にみなやんが飲んでいるお茶に媚薬を混入させた。

席に戻ってから、みなやんはそのお茶を全部飲み干した。


さて、効き目はどんなもんか。心なしドキドキしながら待つ。

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