第84話

side R - @ suite -
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2020/10/29 18:04
side R

スイートルームには、リビングルーム、ベッドルーム、バスルームなど、いくつかの部屋に分かれていて、今回は絶対に使わないであろう大きいクローゼットまで付いていた。

2人でルームツアーをした後、ソファに座って少し話す。
あなた
廉、、、ありがとね。今日来てくれてて本当に助かった!こんな素敵な部屋まで予約してくれて。。
あなた、俺らの為にいつも頑張ってくれてるやん。マネージャーの仕事はもちろん、忙しいのに毎日ご飯とか作ってくれたり、ほんまに、こっちこそ感謝してる。
あなた
そんなことないよ〜
照れ笑いをするあなたが可愛くて仕方ない。
そんなことないのはこっちやで〜。今日はさ、忙しい日々からちょっとだけ離れてゆっくりしようよ!
あなた
そうだね!突然すぎてビックリやけどw今日は廉と一緒に楽しむ、、!
おん、、
お腹すいたから何かオーダーしようよ〜
あなた
うん!そうする〜
少しの間メニューと睨めっこして、それぞれ食べたい前菜とメインコースを選ぶ。


普段はそんなに飲まない俺らだけど、今日は特別ということで、赤ワインをオーダー。


食事が部屋に到着し、従業員がテーブルをセッティングしている間はあなたが対応して、顔バレしないようにと俺はベッドルームで隠れていた。
コンコン
あなた
来たよ!めちゃ美味しそう!早く食べよう〜
おん、食べよう!
2人で乾杯する。
あなた
やっぱりチーズとワイン、、、最高〜っ!!
そうやね、たまにはこんなんもいいなぁ!!
んーーー、でもパスタはあなたが作ったやつの方が美味しいで
あなた
そう?
と言いつつ俺が食べていたパスタをつまみ食いするあなた。
あなた
ん、、、まぁ確かにねw自分で言うのもアレだけどw
俺の舌も肥えたなwあなたのせいやw
あなた
肥えさせてごめんw
あなた
でもまぁ悪くないよ!ワインも美味しいし、最高やん!
そうやな〜!
お互いニコニコしながら幸せを分かち合う。


食後、ワインのせいで少し酔っ払ってしまった俺。

なんだかいい雰囲気の音楽が聞きたくて、自分の携帯と部屋に装備されているスピーカーをシンクさせて、最近のお気に入りの洋楽をかける。


あなたは俺よりも酔っ払っているっぽい。顔は真っ赤になっているし、いつになく上機嫌だ。


ソファに座ってまったりしていると、
あなた
廉と一緒に飲むとかめっちゃ久しぶりやんな〜、しかもこんなに酔っ払ったのはじめてかも〜、、、ふわふわして気持ちいいっ
そやなぁ、貴重なあなたの泥酔姿、目に焼き付けとくわw
あなた
ふふふ〜。
あなたが左右にフラフラと揺れる。これでも音楽に合わせて体を動かしているらしい。


余りの泥酔っぷりに心配した俺は
あなた〜、危ないからじっとしてな〜、怪我するで〜
と言うと、
あなた
やだやだ〜、私もKing & Princeみたいに踊るも〜ん!
と張り切ってソファから立ち上がった瞬間、
あなた
きゃっっ
あなたの足がもつれる。


危ない!!と思った俺は、とっさにあなたの腕を引っ張り自分の方に引き寄せた。
ほら〜、言うてるやん、危ないって〜
あなた
ご、、、めん。
あなたは、乱れた髪の毛を直しながら俺の横に座り、肩にもたれかかってきた。


赤ばんだ首筋が色っぽくて、中指で触れてみる。

いつもより熱を帯びたそこはドクドクと脈打っているのがわかる。
あなた
んっっ、、、くすぐったいよ、、、
首も、、、赤いで、、、、かわいい。
あなたは俺の方を向き、抱きつくような姿勢で、俺のシャツを掴んだ。
甘えてるあなた、かわいい。。でも大丈夫??飲み過ぎた?
少し心配になった俺は覗き込んであなたの顔を見ると
あなた
大丈夫〜。ふふふ
と、ふにゃっと笑った。


少しの間、沈黙が流れる。


2人だけの時間。その沈黙すら心地よい。


ゆっくりとあなたの手を握り、指を絡める。


あなた
ど、、、した??
あなたが顔を上げてこちらを見つめる。


その不意に見せた表情が可愛くて、思わずキスを落とす。


チュッ
あなた
んっっ
ふふふ
あなた
もっと、、、、
再び軽めのキスを落とす。


チュ、、、


あなたは少し不満そうに俺の胸元に手を添えて、
あなた
廉、、、意地悪、、、
と俺を睨む。
ふふふ。何が?
あなた
もっと、、、てお願いしてるのに、、、
してあげたやん。
あなた
んんん、、、そんなんじゃなくて、、、もっと、、、
もっと、、、、何?
あなた
もっと、、、、、、、、かぃ、、やっ、、
何??聞こえへん、、、
あなた
ふ、、、深い、、やつ、、、
してほしいん??
あなたがこちらを見つめて、恥ずかしそうに頷く。
ちゃんとお願い、して?
あなた
廉、お願い。深い、、、、キス、、、ください。
おん、よく出来ました。
俺は彼女の頭を撫で、そのままその手を顔に添えてキスを落とす。


ゆっくりと、丁寧に、深いキスをする。


クチュ、、、クチャ、、、
あなた
んぁぁっ、、、はぁっ、、、ちょっとっ、、廉、、、息、、、できないっ
こんなん、、、はぁっ、、欲しかったんやろ?
あなた
そ、、、うっ、、、やけどっ、、んんっ
過呼吸に陥りそうなあなたが心配になり、少し離れて呼吸を促す。


少し落ち着いたあなたは
あなた
廉、、、今日、、お酒の味、、、して、、、なんかセクシーやね。。
あなたこそ、、キスしてるときに出す声、、めっちゃエロいで。
恥ずかしそうに下を向く彼女の顔を上げて再び深いキスをする。


チュ、、、ペロ、、、クチュ、、、
あなた
んんっ、、、あぁぁ、、
だから、、、その、、声、、、エロいって。
あなた
言わない、、、でぇ、、んぁっ
火照り始めた体のせいで酔いは一向に冷めない。


お酒に酔っているのか、、、それとも彼女に酔っているのかわからなくなる。。。
あなた、、、、お風呂、、、行こ?
あなた
うん、、、。
あなたの腰に手を回しバスルームに向かう。

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