side S
耳元に響くあなたの声と濡れた吐息。
あなたが元カレのところに戻ってしまうのではないかという不安と嫉妬。
木曜日にあなたとこんなことをしている罪悪感。
様々な感情と状況が混ざり合い、俺はあなたのこと以外もう何も考えられなくなってしまい、
あなたも全てを察したように
と妖艶に微笑んだ。
俺は迷わずあなたのぬかるみに自身を沈ませた。
ズブズブ、、、
身体を交えるたびに強くなるその快感に酔いしれる。
あなたにも俺と同じように感じでほしくて無心で出し入れすると、あなたの秘口からは淫靡な音が鳴る。
ズリュ、、、ズリュッ、、、ビチャッ
あなたは切ない顔で必死でシーツを掴み、声を抑えている。
律動を続けると、シーツを掴んでいた左手を離し、俺の腕を掴んだかと思うと、あなたが声を殺しながら
と囁く。
あなたは右手を口元に置き声を出さないようにしているが、艶めかしい水音は抑えることができない。
グチュ、、、、グチャッ、、、ズリッ、、、
あなたの熱を帯びた全身が一瞬硬直したかと思うと、ベットの上で反り返った。
自身を引き抜くと、秘口からはとろりとしたローションのような液体が吹き出し、俺の腹部が濡れる。
その液体でさえ愛おしいと思えてしまうのはきっと俺が本当にあなたを愛おしいと思っているから。
少しでもその気持ちが伝わればと、その液体を手で拭い、あなたを見つめながら口に入れて愛液を思う存分味わった。
それを見たあなたは恥ずかしさに顔を赤らめ、俺の手を掴み、一度離れた俺の身体を引き寄せる。
不安で揺れるあなたの目。その目を見ていると俺まで一層不安になる。早くいつもの迷いない真っ直ぐな目に戻ってほしくて、俺は再び彼女の中に入った。
今度は後ろから彼女の性感帯を攻める。あなたは必死で枕に顔を押しつけている。
激しい律動を繰り返しながら、俺は彼女に覆いかぶさり、耳元で囁く。
あなたは枕から顔を上げてこちらを向く。
今度はあなたを起こし、2人で向かい合わせになって身体を重ねる。
あなたは苦しそうな顔でこちらを見つめ、
あなたが嘘をついていないか心配でならない俺は、さらに彼女の中を抉るように突き上げる。
彼女の表情を少しでも近くで見たくて、向かい合わせのまま激しく動く。
あなたはこっちを見ながら必死に訴える。目からは涙がこぼれ落ちてくる。
俺は思い切りあなたの中で果てた。あなたも肩で息をしながら痙攣している。
あなたの目にはまだ涙が残っていて、俺は彼女の頬に手を置き、親指で涙を拭った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!