side R
おいおい、みなやんタバコを吸ってんで。大人やなぁ。
てか昼休みにするアラサー女子トークにしてはヘビーすぎへんか!?
知ってはいけないことを知ってしまったような気がする。
でも、みなやんに関する今まで不思議に思っていた事全てが点と点で繋がった。
そう言えば前親睦会開いた時も
「世の中知らなくていいことの方が多い」
「男はいらん」
「泣かない女に憧れる」
とか言ってたし。
この間は、みなやんを驚かせようとして「おっはよー」って後ろから挨拶したら
「きゃーーーー」
って過剰に驚いてたし。
全部そういうことやったんや。。と今になって分かる。
何やろう、何か罪悪感しかない。やっぱりあの話聞かんほうがよかったんかな。。。きっとみなやんにとってはずっと秘密にしときたかった事実なんやろうし。。
ああやっていつもは明るく仕事して男前自慢してるけど、全部1人で困難を乗り越えてきたのかと思うと胸が痛くなる。
いつものみなやんとは違う一面を目の当たりにして、俺は大きな衝撃を受けた。
後遺症、、、、完全に治すのは難しいんか。。一人暮らしするだけでも不安なんやろうな。。。
色々考えていると、今まで何をするにもみなやんに頼りっきりだった自分が情けなくなる。みなやんに何か恩返しがしたい。
そう強く思った日やった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!