your side
情報が漏れるのが嫌だった私達は業者には頼まず、毎日少しずつ荷物を運んだ。
最後に残った大きい家具などだけ業者に頼んで運んでもらったが、その時は2人には部屋に隠れてもらっていた。
全ての荷物を運び終えた後、ささやかながら引っ越しパーティー的なものでもしようということになった。
最近たこ焼きを食べていなかった私は引っ越しパーティーというよりかはたこ焼きパーティーを開催しようとしていた。
駄々をこねる永瀬さんをよそに平野さんは少し手伝ってくれた。
と言うと平野さんは恥ずかしそうに微笑んだ。
3人でコンロを囲む。
そうすると永瀬さんが引き気味で
2人にはドン引きされていたけど、料理が全ての私にとってはそこは譲れない。
2人は無視してどんどん焼いていく。そして仕上がったものから手早くお皿に盛り付けて2人に渡す。
と、注意しているにも関わらず2人とも一口で食べてしまう。
たこ焼きも食べ終わり、お腹も満たされ、3人ともまったりムードに。
平野さん、鋭いです。
結局その日は、3人で生活するにおいてのハウスルールを決めたりして盛り上がった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。