第50話

🍷
9,405
2022/11/12 09:58
Satomi
あぁ…あなたの気づいたの?
Satomi
忘れてたっぽいから、
オレのだってことを再認識させたんよ


洗面所から出ると



口を引き結び「ぐぬぬ…」ともらしている、



るぅとくんところんくんを見ながら



さとみくんは鼻で笑っていた
Satomi
ごめんね?羨ましいでしょ?w
Colon
ムカつくっ…!!
Root
朝ごはん食べましょうよ~…
あ、あなたちゃん!


私が見ていたことに気づいたのか



はっとした表情になってひらひらと軽く手を振った



さとみくんは何食わぬ顔でニコニコしていたけど
(なまえ)
あなた
あの…昨日って、、、
Satomi
したよ?マーキング的なやつ
Satomi
これで手は誰も出せないねw


トンっと私の首筋を人差し指で触ると



「まだ消えてないよね」と確認するように呟くと



セットされてある朝ごはんを食べに椅子に向かった
Root
お腹すいてるからイライラするのかも
Colon
いや…でも、一理あるな

ぶつぶつとあの2人は言いながら



さとみくんと同じように椅子に向かっていって



私も隣に座って手を合わせて食べ始めた
Satomi
今日この後どうしよっか
(なまえ)
あなた
特に大きな予定は無いね
Satomi
久しぶりにデートでも行こっか
(なまえ)
あなた
んん…っ?!

ロールパンを口に入れていたが



さとみくんのその一言をあっさりと言っていて



嬉しいけど驚いてむせてしまった
Root
僕も喜んでお供しますよ?
Satomi
いや、遠慮しとく

ぷくっと頬を膨らませては



いいじゃないですか!とるぅとくんは反論していた



そんな中、宅配便が来たらしくピンポンと鳴った
Colon
何の荷物なの?
Root
えぇーと…みるくんのごはんです

玄関に向かう前に何故か私の元に来ると



持っていた、食べかけのロールパンを



パクッと一口食べて行った
Colon
あ!?関節キスしてるし!
Satomi
自分のパンあるだろ…
Root
あなたちゃんのパンも
美味しいかなって思ったんで!


やり遂げた達成感なのかグッと拳を握っていた



さとみくんの視線が痛いほどに突き刺さる



「そういうとこ」と怒った口調で注意された








Root
手が出せちゃいましたね~っw


煽るような口調でこの家を出る前に



るぅとくんは微笑んでぴょんぴょんと跳ねていた




対照的に険しくなっている、さとみくんの表情
Root
それじゃあ、またねっ
Colon
バイバイっまた今度


私も手を振ってドアを閉めると



普段の現実に戻ったような気がした
Satomi
今度から、
るぅとのパンのやつ真似しよっかな
(なまえ)
あなた
しなくていいから…っ!///

軽く体当たりすると「いやだw」と返されて



自分だけ余裕ないみたいで謎に悔しい

朝の帰り道を歩いていると、



後ろから大きな声で誰かに話しかけられた
あなたちゃん…だよね!


"あの時の約束を果たしに来たよ!"

プリ小説オーディオドラマ