🐯「うっ、ジョングガ、苦しいよっ」
🐰「もう少しだけでいいですから、耐えてくださいよ…」
もう少し、この幸せな時間を噛み締めていたいんですから。
🐯「いいじゃん、これからいっぱい出来るんだし!」
と言いながらテヒョン先輩が俺を乱暴に引き剥がす。
🐰「それは、俺と付き合ってくれるってことでいいんですよね?」
🐯「さっき両思いって言ったの誰だっけ、・・・あれ嘘だったら俺まじ泣いちゃうよ。」
もう泣いてるじゃん、そう言おうとして止めた。
🐰「えっ、俺、テヒョン先輩の泣き顔もう一回みたいです。」
可愛かった、もう後何回見られるか分かんないんだから、全力でスクショしたい。
🐯「バカッ、ほら戻ろ。あと少しで終わっちゃうし。」
そう言われて時計を見ると、もう終了予定時刻の十分前だった。
二人で足早にパーティー会場に向かいながら言う。
🐰「これってジミン先輩には話しますか?」
🐯「あっ、そうだジミナ!考えてなかった、」
まあ、二人の共通の知り合いということでジミン先輩には言ったほうが良いんだろう。
🐰「これからは距離考えてくださいね、
いくら二人が親友でも、俺がテヒョン先輩の彼氏なんですから、」
🐯「ふふっ、分かってるよ〜だっ!あっ、ほら始まっちゃうぅ」
いきなり可愛い顔で、ニコッとしてきたと思ったら途端に焦った顔に変わって。
ホント、綺麗な人だ。
いや、今の流れで綺麗はおかしいか、
それからは、社長の長い無駄すぎる無駄話しを聞いて、
ジミン先輩にこのことを離した。
そしたら先輩は、
『あっ、やっぱり?おめでと〜!!』
って、糸目にして喜んでくれた。
自分的には、やっぱりの部分が気になるので後でお教え願いたい。
あと、
『これからのことはどうすんの??同居とかする?』
と聞かれたが、まだ、そこらへんは決まっていないと、
テヒョン先輩と目を合わせて苦笑した。
また、仲の良い友人等に言ってから、正式にって感じかな。
テヒョン先輩は、人懐っこくて友達が多いみたいだけど、
俺はあいにくの人見知りなので、このことを話す人間といえばジフと、
同僚の女(名前はもう覚える気ない)になりそうだ。
まあ、いずれは同居も考えてはいる。
俺はこれでもいいとこの坊っちゃんだし、経営は昔から興味があって、親父から学んでたし、
最近起業した会社も、波に乗ってきているので、思ったより簡単になりそうだ。
あ〜あ、あの時もっとハグしとけばよかった!!(拗)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!