第43話

第四十二話☆
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2020/08/05 02:08

じょんぐくSide
🐰「失礼します、入っていいですか?」


あれから、5時間くらいしてテヒョ二ヒョンを閉じ込めている部屋の扉を開く。

閉じ込めているのにノックをするのはおかしい話だと思うが、これの目的は、

礼儀でも何でも無く、テヒョ二ヒョンが起きているかを確認するためのものだった。



少し待っても、返事はない。




🐰「入りますね……」


と、だけ言って扉を開けた。






中に入ってすぐに、ベットに拘束されているテヒョ二ヒョンが目に入る。

顔は、涙と鼻水でぐしょぐしょで、まだ俺が誰か理解できていない状況だった。




🐯「じょ、んぐがっ、?」

🐰「はい、それ以外居ないでしょ。」




俺がテヒョ二ヒョンの元へ近づくにつれて、テヒョ二ヒョンの顔は強張り、体は小刻みに震えるようになった。



🐯「違うのっ、誤解っ、ホントにっ………浮気なんてしてないからっ、」

🐰「テヒョ二ヒョンは、俺に何をくれますか。」

🐯「えっ……??」



いきなりの俺の、的外れの質問にテヒョ二ヒョンは驚いたような顔をした。

その顔からは、浮気のことは?なんて疑問がすぐ分かった。




🐰「正直、浮気のことはどうでも良いんです。淫乱ビッチあなたに、
  そんな事言っても通じないでしょうし、」

🐯「し、……ってたの…………?」


🐰「初めてあった時から、噂程度には知ってましたよ。」




そこまで言ったら、テヒョ二ヒョンは黙って下を向いてしまった。



名前を呼んでも、反応しないし、顔を膝に埋めて、一向にこちらに顔を向けようとしない。










🐰「チッ…………」














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