第4話

         〃
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2018/03/03 15:43
坂田
いってぇ〜…。え、ここどこ?!
 僕が歩いてる道に赤い髪色をした少年が、何故か僕の目の前で尻もちをついていた。何故だ。ここは、僕の夢の中(のはず)…。何で、知らない人が僕の目の前に現れたの?
 落ち着けあなた。とりあえず、やることは分かってるんだ。
坂田
え、あ!ね、ねぇ!君!
あなた

!!

坂田
え?え?!ちょ、ちょっと待って!!
 赤髪の少年に話しかけられた僕は、気付けば…猛ダッシュで逃げていた。いや、僕は正しいと思う。だって、「知らない人について行ってはいけない」と先生だって言ってた。先生だって…
坂田
ま、待ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
あなた

( Д ) ゚ ゚(え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!)

 後ろから大きな声がしたので、振り向くと、さっきの赤髪の少年が、僕を追いかけてきていた。いやいやいや!速すぎない?!思わず、顔に出ちゃったよ?!
坂田
何で逃げるのぉぉぉぉぉぉ?!俺何かしたぁぁぁぁぁぁ?!
いや、今してるじゃないですか。
坂田
ちょっと、聞きたいことが…!ちょ、と、止まれぇぇぇぇぇぇ!!
 赤髪の少年がそう叫ぶと、僕の目の前に巨大な壁が現れた。
あなた

へ…?

 何ともアホっぽい第一声をあげたと同時に、僕は、壁に激突した。がむしゃらになって走っていた僕は、立ち止まることが出来なかった。
坂田
え、え?!だ、だだだだだ大丈夫?!
あなた

…逆に、この状態を「大丈夫」と言うと思いますか…?

  僕は、顔面を押さえながら、怒りを抑えながら、赤髪の少年に尋ねた。常に、無表情な僕が、怒りを露わにしようとしたのは初めてだ。
坂田
ご、ごめん!!いや、この場所に君しかいないと思って…。本当にごめん!
 僕は初めて、赤髪の少年の姿をまじまじと見つめた。白いシャツに、赤いリボンを首回りにしていて、黒い長いマントには綺麗な赤い花の刺繍、そして特徴的な先が尖った帽子に、ズボンのポケットに刺さっているいる棒状のようなもの…。
あなた

貴方は…「魔法使い」みたいですね

坂田
え、うわ!ほんまや!!
あなた

気づかないで走ってたんですか?

坂田
「こんな着込んでたっけ?」とは思ってたんだけど…すげぇぇぇ…!あ!だから、魔法が使えて地面から壁を出せたのか?!すげぇぇぇぇぇ!!
 赤髪の少年は、目を輝かせ、自身のマントを両手で掴んでバタバタさせてみたり、杖を手にしてブンブンと振り回していた。何か、初めてのおもちゃにワクワクしている子犬に見えてきた。
坂田
あ!俺は坂田!君は?
あなた

…あなた

坂田
あなたちゃんっていうんだ!よろしく!
 坂田という少年は、僕に手を差し出した。これは握手を求めているのだろうか?だとしたら…
あなた

…僕の手は汚いから触らない方がいい…ごめん

 僕は、彼の要求を拒否した。何故かは分からない。けど、自然と言葉が頭の中に浮かび、口に出していた。彼は、一瞬驚いた顔をしたが、すぐにニカッと笑った。
坂田
俺は、そんなこと気にしないよ?まぁでも…嫌なら無理には言わないけど…言わないけどさぁ…
 何でだろう。彼が、叱られてシュンっと悲しそうにしている子犬に見える。握手を断られたのがそんなにショックだったのか?少しだけ可哀想だと思った僕は、ウェストポーチから手袋を取り出し、身につけた。
あなた

…これなら、大丈夫ですよ

 僕は、彼に手を差し出した。ちょっと、上から目線だったかな?とも思ったが、彼は目をキラキラさせ、僕の手をギュッと握り、上下にブンブンと揺らした。
坂田
へへへ♪ありがとう!あなたちゃ…ね、ねぇ、あなたって呼んでもいいかな?
あなた

…別にかまいませんが?

坂田
やったぁぁぁぁぁぁ!あ!俺のことも坂田って呼んでいいからね?!
あなた

あ、え、えっと…さ、坂田…?

坂田
うむ!よろしい!
 何で、そんなに嬉しそうなのかは分からないけど、良かった。って、あれ?
あなた

…僕って、意外に他人と喋れたのか…?

 そんな僕の独り言は、彼のテンションMAXな叫びによって掻き消された。
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主人公のキャラ設定が曖昧になってきました
( Д ) ゚ ゚ェェェェェェェェェェ‼
無口で無愛想!ここ重要∠( ゚д゚)/
はい、すいません。
by桐生彷迦

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