第5話

5話

421

2021/08/28 10:21

一ノ瀬蓮

えっと…湊さん、だっけ

夏目湊

は、はい。そうです。

一ノ瀬蓮

もしかして知らされてなかった？

夏目湊

…ええ、まあ｡

一ノ瀬蓮

そっか、悪いことをしたね。

一ノ瀬蓮

実は…僕も全然知らなかったんだよ。
今日父からいい話があるって言われて
連れてこられたんだ。

夏目湊

そうなんですか…

一ノ瀬蓮

向こうがぜひにと言うから来たけど…
当の本人は知らなかったみたいだし、
親同士が勝手に盛り上がってただけ
みたいだね。

夏目湊

そうですね…
うちの親そういうところあるので…

一ノ瀬蓮

僕もだよ。
もう慣れたけどね。

一ノ瀬蓮

さて、本題に入ろうか。

夏目湊

はい。

一ノ瀬蓮

今回の見合いの話なんだけど…
君はどうしたい？

夏目湊

私は…

夏目湊

…失礼を承知で言いますが、
破談にさせていただけたらと
思ってます｡

夏目湊

他に好きな人が、居ますので｡

一ノ瀬蓮

まあ、そうだよね。

一ノ瀬蓮

僕も好きな人いるから…
結ばれるかは分かんないけど。

夏目湊

そう、なんですか…

一ノ瀬蓮

ああ、そんなに
しんみりしなくていいよ。

一ノ瀬蓮

とにかく、うちの親がごめん。
俺の方から伝えておく。

一ノ瀬蓮

理由は適当に誤魔化すけど、
君に影響が出ないようにするつもり
だから安心して。

夏目湊

はい、分かりました。
うちの親のせいでもあるので…
気になさらないでください｡
色々とありがとうございます｡

一ノ瀬蓮

…東大目指してるんだっけ。

夏目湊

あ、そうです。

一ノ瀬蓮

俺はこのまま院に進むから、
合格したら会うかもね。

一ノ瀬蓮

次は後輩として会えることを
心から願ってるよ｡
頑張ってね。

夏目湊

ありがとうございます｡
頑張ります。

一ノ瀬蓮

それじゃ、お開きにしようか。

夏目湊

はい。

その後それぞれの両親と合流し、軽く挨拶してから
私は車に乗り、家に帰った｡

次の日、どんなことが起きるかも知らずに…

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雨宮雪

こんにちは、作者の雨宮雪です。

雨宮雪

今回短くてすみません！

雨宮雪

後、しばらく湊の家庭事情とかを
描写するシーンが多くなるので、
ドラゴン桜の子達との絡みが
少ないと思います。

雨宮雪

そして、読んでいれば何となく
分かるかもしれませんが、
結構湊の親が酷いです

雨宮雪

読んでいて気分が悪くなってしまったら
申し訳ありません…

雨宮雪

無理な方は自衛して欲しいです🙌

雨宮雪

よろしくお願いします

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第6話 6話

雨宮雪

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グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。

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