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お見合いがあった翌日、私は休みだったため、
先生から貰った問題集を解きながら
部屋でゆっくりと過ごしていた
やはり、問題が解けると嬉しい。
次の問題に移ろうとした時、下から怒声が聞こえてきた
母親の怒りの沸点がいつも不明なため、
今回も何に怒ってるのかが分からない
嫌々下に降りていくと、こちらを睨んでいる母と
腕を組んで険しい顔で座っている父がいた
父は母と違い、しっかり根拠や理由がある。
今回は心当たりが無さすぎる。
言われた通りに座ると、父が口を開いた。
一ノ瀬さんとは和解したはずだ。
そもそも失礼な態度はとらない。
なるほど、縁談を破談したから怒ってるのか。
ようやく原因が分かった。
心の中でそう思ったが、
今言うと火に油を注ぐだけなのでやめておいた
母の静止を振り切り、私は自室へ駆け込んだ
私は志望校の入試の日、大勢の人の波にのまれ
転んでしまった。
その拍子に右手を痛めてしまい、
テストをいつも通り解答する事ができなかった。
実力はあったと自分でも思う。
だからその分、悔しいのだ。
私は東大に行く。
何かアクシデントが起きても、
それを超えて合格できるぐらい
少しは、認めてくれるかな。
そんな淡い期待を込めながら、再び机の上の
問題集に向かった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。