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第6話

6話
501
2022/03/22 23:16
お見合いがあった翌日、私は休みだったため、
先生から貰った問題集を解きながら
部屋でゆっくりと過ごしていた
夏目 湊
夏目 湊
…よし、解けた。
やはり、問題が解けると嬉しい。

次の問題に移ろうとした時、下から怒声が聞こえてきた
湊の母
湊!
ちょっと来なさい!!!
夏目 湊
夏目 湊
(…何だ?)
母親の怒りの沸点がいつも不明なため、
今回も何に怒ってるのかが分からない
夏目 湊
夏目 湊
(めちゃくちゃな理論で人のこと
責めたりするからなぁ…)
嫌々下に降りていくと、こちらを睨んでいる母と
腕を組んで険しい顔で座っている父がいた
夏目 湊
夏目 湊
(…お父さんも怒ってる?
ますます原因が分からない…)
父は母と違い、しっかり根拠や理由がある。
今回は心当たりが無さすぎる。
湊の母
湊、そこに座りなさい。
夏目 湊
夏目 湊
はい。
言われた通りに座ると、父が口を開いた。
湊の父
湊、この前の一ノ瀬さんとのお食事で、
何か失礼なことを言わなかったか?
夏目 湊
夏目 湊
はっ?
一ノ瀬さんとは和解したはずだ。
そもそも失礼な態度はとらない。
夏目 湊
夏目 湊
何もしてません。
湊の母
じゃあなんで断られるのよ!
なるほど、縁談を破談したから怒ってるのか。

ようやく原因が分かった。
夏目 湊
夏目 湊
(いや、お互い望んでないんだから
破談するに決まってるじゃん)
心の中でそう思ったが、
今言うと火に油を注ぐだけなのでやめておいた
湊の母
これが上手くいってたらお父さんの
昇進は決まったのに…
高校の件から思っていたけど、
あなたは本当に親不孝な娘ね。
夏目 湊
夏目 湊
…高校のことは関係ないでしょう。
湊の母
あるわよ。
わざわざあんなバカ高に多額の
お金をかけて…もったいないわ。
夏目 湊
夏目 湊
…用件はそれだけですか?
勉強したいので、自室に戻ります。
湊の母
ちょっ、湊…!!
夏目 湊
夏目 湊
失礼しました。
母の静止を振り切り、私は自室へ駆け込んだ
夏目 湊
夏目 湊
(私だって別に、あの高校に
行きたくて行ったわけじゃない)
夏目 湊
夏目 湊
(でも、両親からすれば
私は努力不足で志望校に行けなかった
不出来な娘なんだ。)
私は志望校の入試の日、大勢の人の波にのまれ
転んでしまった。

その拍子に右手を痛めてしまい、
テストをいつも通り解答する事ができなかった。
夏目 湊
夏目 湊
(後で解いたら、普通に解けたんだよな)

実力はあったと自分でも思う。

だからその分、悔しいのだ。
夏目 湊
夏目 湊
(でも、もういい。)
私は東大に行く。

何かアクシデントが起きても、
それを超えて合格できるぐらい
夏目 湊
夏目 湊
(そうしたら、)








少しは、認めてくれるかな。










そんな淡い期待を込めながら、再び机の上の
問題集に向かった。
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雨宮雪
雨宮雪
お久しぶりです、作者です
雨宮雪
雨宮雪
まず、続きを投稿するのが
遅くなってしまい、申し訳ありません
雨宮雪
雨宮雪
私事ですが受験が無事終わったので
更新ペースを上げれると思います
雨宮雪
雨宮雪
たくさんのお気に入りやいいね
ありがとうございます!
通知でびっくりしました…
雨宮雪
雨宮雪
これからも頑張っていきますので
よろしくお願いします

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