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第1話

幼少期の恋のきっかけ
3,145
2020/06/09 18:23
本棚にある物語

ある少女は十年前の事故で両親を亡くした

孤児院にでも行くのかと思ったら…近所の人が引き取ってくれた

その近所の人には3人ほど子供がいて、少女がその中にはいてもいいのかと思った…

少女はなるべく気に入られようとした…お世話になってるだけの居候みたいなものだから

けどそんな私をその家族は本当にいたかのように接してくれた

そんなある日、一人の子が言った…
少年
いい加減僕のことさん付けで呼ぶのやめてよ。他人行儀みたいにさ…
とある少女
すみません
少年
謝らないでよ…僕たちは兄弟だから、さん付けをする必要がないって言ってるだけ
とある少女
兄弟?
少年
うん(にこ)だから僕のことはお兄ちゃんとかって呼んでほしいんだ
とある少女
…お兄ちゃん
少年
ありがとう(微笑み)
少年はうれしそうに笑い、少女はその言葉をうれしく思った

少年少女たちはやがて幸せに暮らしましたとさ
あなた
あなた
お兄ちゃん?
斉藤壮馬
斉藤壮馬
何?
あなた
あなた
私ね、この本大好きになっちゃた
斉藤壮馬
斉藤壮馬
そっか(微笑んで)じゃああげるよ
あなた
あなた
え!?
斉藤壮馬
斉藤壮馬
あなたが気に入ってくれたならいいよ
あなた
あなた
ありがとう(にこ)
それが幼いころのお兄ちゃんとのやり取りで一番のおぼてることだった

その本の内容は少女はなんだか私のようで少年がお兄ちゃんのようだった

其のころからお兄ちゃんが大好きになった

少年のようなお兄ちゃんを色んな意味で大好きになってしまった…

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