第2話

214
2022/05/16 02:00










今日は荒船さんとスナイパーの練習をしにボーダー本部へときていた
練習を終え、帰ろうとしていた時迅さんが見えた
あなた
迅さん?
迅 悠一
あぁ、あなたの下の名前か、どうした?
あなた
あ、いや、迅さんが見えたから声掛けたの
あなた
何か考え事?
迅さん寝てないのかな

目の下にクマができてる
迅 悠一
いや、次の任務について考えてただけ
あなた
そっか、迅さん毎日任務あるもんね…
迅 悠一
ほんと、こんなに毎日任務があるなら給料あげて欲しいよ
呆れた顔で話す迅さん

確かにほぼ毎日任務のある迅さんの給料くらいあげて欲しい
あなた
迅さんは毎日頑張ってて凄いよ
迅 悠一
あなたの下の名前にそう言って貰えて嬉しいよ
微笑む迅さんの顔はどこか辛そうだった。

何か悩みでもあるのかな
あなた
迅さん
迅 悠一
ん?
あなた
悩みとかあったら話聞くよ
迅さんの顔が一瞬曇ったのを私は逃さなかった。

頬が引きつってる
迅 悠一
悩みかぁ……あるよ
あなた
……どんな悩み?
迅 悠一
……
迅 悠一
未だにあなたの下の名前の尻を触れてないこと……
しり……シリ、尻?

尻を触れてないこと?
あなた
迅さん…の……むっつりスケベ!
迅 悠一
ハハッ、ごめんごめん
あなた
こっちは真剣に聞いてるの
少しムキになって言うと迅さんは少し考えてから口を開いた
迅 悠一
今のとこ悩みはないよ、ありがとう
あなた
ほんとに?
迅 悠一
ほんとほんと
あなた
それならいいけど
あなた
……何かあったら何でも言って
迅 悠一
そうするよ
迅さんは次の任務があるからと言って歩いていった

最近玉狛に帰ってくるのが少なくなった気がする

プリ小説オーディオドラマ