第4話

そんなときに
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2018/02/24 03:58

泣いてる時に来たの。


私の救世主が。




私のもう1人の幼馴染のカズが。





『どうしたの、あなた』



「え?カズ?」



『だからどうしたのって』



「ううん。なんもないよ。」



『なんもないわけないでしょ?そんなに泣いてるのに』



「なんもないの。」




涙が止まらなかった。



カズが来てくれてよかった。


安心した。救われた。



『じゃあなんでそんなに泣いてるの?もしかして雅紀?』



「え、、、」


『もしかして図星?』


「……」



『そんな隠さなくてもいいって。今更って感じですけど??』



「え?!何今更って!」



『え?気が付いてなかった?バレバレだよ?私は雅紀が好きですーーって。』



「嘘でしょ?」



『ホントだって。あ、けどあいつは鈍感だから気がついてないと思うよ。』




「ううん。もう気が付かなくていいんだよ。」



『え?』



「雅紀に可愛い可愛い彼女が出来たの。私なんかもう見てくれないよ、。」



だってそうじゃない?

あんな可愛い彼女がいて。


美男美女カップルで。






私の入る隙なんてないでしょ?

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