第62話

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2021/11/01 12:34
駿佑『今日はありがとう』

謙杜『おう!じゃあまた明日』

駿佑『うん、また明日』


そう言って手を振った。

謙杜は唯麻ちゃんと帰っていった。





駿佑『これからは二人の時間』

あなた『そうだね』

駿佑『行きたい所があるんや』


そう言って道枝くんは私の手を握った。









あなた『…ここ…』

駿佑『懐かしいやろ?』


来た場所はあの海だった。

すると道枝くんは私の前で跪いた。






駿佑『…これからも、俺といてくれますか?』

あなた『…っ!』

駿佑『…どう、かな?』


そう言って道枝くんは一輪の薔薇を。







駿佑『知ってる?薔薇一輪の花言葉』

あなた『…知らない』


すると道枝くんは笑って立ち上がった。

そのまま私を見る。














駿佑『“あなたしかいない”』

あなた『…』

駿佑『そして“一目惚れ”』

あなた『…え?』

駿佑『知ってた?実は俺、初めてあなた見たときから惹かれてたんや』


そう言って優しく笑った。

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