唯麻『駿佑くん、言ってたの』
あなた『…』
唯麻『…全部、あなたちゃんが初めてだって』
あなた『…私が、初めて?』
唯麻『…うん』
すると手術中の光が消えた。
ドアが開いて医者が出てくる。
唯麻『どうでしたか…?』
手術の成功率は低い。
お願い。
まだ伝えきれてないことが沢山あるの。
医者『成功です』
あなた『…!』
謙杜『…え、ほんま!?』
唯麻『…良かった…』
すると道枝くんが病室まで運ばれていった。
医者『麻酔がまだとけてないので、起きるまで待っててあげてください』
唯麻『分かりました』
そう言って医者は出ていった。
道枝くんは目をつぶっている。
良かった、無事だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。