そして退院の日に。
あなた『おめでとう!』
駿佑『…え!』
謙杜『今日はお祝いやで』
唯麻『うんうん!』
私達は道枝くんの部屋にたくさんの風船など
飾り付けをした。
道枝くんは目に涙を浮かべていて嬉しそうだ。
謙杜『じゃーん!』
駿佑『すげぇ!』
唯麻『私とあなたちゃんで作ったの』
道枝くんの前にはケーキが。
気持ちを込めて作ったの。
ーケーキ作り中ー
唯麻『おめでとう、付き合えたんでしょ?』
あなた『ありがとう』
唯麻『よかったね』
すると唯麻ちゃんは風船を準備している謙杜を見ていた。
あなた『どうかしたの?』
唯麻『…へ?あぁ、なんでもないよ…』
あなた『…もしかして!…好きなの?』
唯麻『…』
すると唯麻ちゃんは顔を赤くして俯く。
唯麻『…良い奴だよね』
あなた『そうだねぇ』
唯麻『…』
あなた『アタックしないの?』
唯麻『…え!無理無理!…私道枝くんにアタックして失敗してるし』
そう言って謙杜を悲しそうに見つめる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。