第9話

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2021/08/22 15:20
あなた『謙杜』

謙杜『お、あなた』


夏でも夜は暗い。

私の家に謙杜が来た。






あなた『家入る?』

謙杜『あそこの公園でアイス食べよ』


そう言って謙杜は私の大好きなアイスを出した。












あなた『なんで今日呼んだの?』

謙杜『…ちょっと気になって』


私達はベンチに座ってアイスを食べながら話す。

謙杜はチラチラ私を見る。










謙杜『…その…彼氏とか出来たん?』

あなた『え?』

謙杜『…いや、機嫌良かったから』


そう言ってアイスをちょびちょび食べる。







あなた『…出来てないけど』

謙杜『…良かったぁ』

あなた『…え?』

謙杜『え?…あ!いや!お前に出来たらびっくりやったからさ!』

あなた『ばか、近所迷惑だから』


急に声がでかくなった謙杜。

すると顔を赤くして手をパタパタさせる。







あなた『アイス食べてるのに暑いんだ?(笑)』

謙杜『…べ、別に!』

あなた『…あー溶けてるよ』


すると謙杜の手にアイスが落ちた。

私はすぐポッケからティッシュを出して拭いた。

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