第32話

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10,813
2021/09/16 13:10
駿佑side

駿佑『…』

あなた『きゃあ(笑)』


海に足をつけて遊ぶ彼女。

愛おしくなってただただ見つめた。








駿佑『…』

あなた『…!』

駿佑『…っ』


すると彼女と目が合い、楽しそうに手を振った。

俺も振り返す。







あなた『道枝くんー!』

駿佑『…』

あなた『楽しいよ!遊んでみなよ!』


俺はゆっくり立ち上がった。

そして靴を脱ぎ、彼女の元へ。









あなた『ほら!大丈夫!』

駿佑『…』


そう言って手を差し出してきた。

俺はその手を握った。








駿佑『冷た』

あなた『ひんやりしてて気持ちいいでしょ?』

駿佑『…そうやな』


確かに。

彼女を見ると体温が上がるから。

でも、

















幸せな時間は壊されるものだ。

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