あなた『み、道枝くん』
駿佑『何』
あなた『ごめんなさい』
駿佑『何が』
あなた『…何がって…』
理由は分からない。
でも、なんか謝らなくちゃいけない気がして。
唯麻『道枝くん!』
駿佑『…』
すると唯麻ちゃん。
クラスに入ってきて男子はザワザワする。
男子『めっちゃ可愛いよな〜』
男子『結局道枝駿佑かよ〜』
男子『美男美女カップルか』
聞きたくなくて、私は教室を出た。
あなた『…はぁ』
私は走って学校の中庭に来た。
緑がいっぱいで綺麗。
でも私の心は嫉妬で黒く染っている。
??『何してんの?』
あなた『…』
やっぱり、彼はすぐ駆けつけてくれる。
昔から、ずっと守ってくれてたよね。
謙杜『そこにおったんか』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!