あなた『…』
謙杜『…じゃ、また』
あなた『…え、道枝くんと話さなくていいの?』
唯麻『2人っきりがいいでしょ?』
そう言って2人は病室を出ていった。
ーーー
謙杜『あれで良かったん?』
唯麻『…何が?』
謙杜『まだ、好きなんやろ?』
唯麻『…』
謙杜『よく頑張ったな』
唯麻『…なんで優しくするの』
謙杜『気持ちが分かるから』
唯麻『…』
謙杜『俺が慰めてやるよ(笑)』
そう言って頭をぐしゃぐしゃ撫でる。
唯麻『もう!髪が!』
謙杜『ふはっ(笑)大丈夫、可愛いんやから』
唯麻『…』
ーーー
あなた『…あ』
ぼーっと辺りを見渡していると
窓の所に写真が。
両親と写っている写真だった。
お父さんの顔の部分がへこんでいる。
やっぱり、辛かったんだ。
あなた『…っ!?』
駿佑『…あなた』
すると後ろからギュッと
道枝くんが抱きしめた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。